戦後直後の1947年、国土の荒廃と疲弊する社会経済の中で
日本を襲ったカスリーン台風は関東地方に未曾有の大雨をもたらし、
平時は穏やかに関東平野を流れる利根川・荒川を一変させ、
戦後最大の水害をもたらしました。
カスリーン台風の襲来は、
戦後まもない時代背景の中、停止状態にあった利根川・荒川の改修への
意識を思い出させ、関東地方全域において、新たなる治水事業着手へと
つながっていきます。
もし今、カスリーン台風が来たら、家は、道路は、ライフラインは…?
今年はカスリーン台風から70年と節目の年です。
改めて当時の被害状況やその後の対策を振り返り、
社会全体で洪水氾濫に備える『水防災意識社会』の再構築について学びたいと思います。